糸をつかわない手術

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異物反応性肉芽腫とは?

異物反応性肉芽腫(縫合糸肉芽腫・縫合糸膿瘍)とは、手術時に使用する縫合糸によって起こる病気です。

これは手術の際に使用する縫合糸を異物として体が反応して、その周囲に炎症を起こしたり、肉芽腫として、しこりを形成する病気です。近年、体内に残った糸が引き起こす、この異物反応性肉芽腫という病気の報告が増えています。

一度起きてしまうと、再手術でそのしこりを取り除いたり、完全に取りきれない場合には、ステロイド剤などの免疫抑制剤を使わないといけない場合があります。

特に、ミニチュア・ダックスフントでの報告が多く、チワワ、トイ・プードル、マルチーズ、シーズー、ゴールデン・レトリバーなど多くの犬種で報告されています。

異物反応性肉芽腫を防ぐために

手術時には血管や組織を手術用の糸を使って結び、切断して、腫瘍や卵巣・子宮、精巣などを摘出します。

しかし、上記の異物反応性肉芽腫を防ぐためには、なるべく縫合糸を用いない方法が望まれます。

そこで当院では、縫合糸を使わずに血管、組織の処理が可能な「EnSeal System(エンシールシステム)」という機械を使用しています。 これはヒトの手術でも使用されている機械(組織シーリングシステム)で、高周波電流によって、組織・血管の癒合(シーリング)を行なう手術システムです。

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組織シーリングシステム

組織シーリングシステムとは、高周波電流を利用して、組織・血管を癒合(シーリング)して切断する方法です。EnSeal(血管シーリングシステム)の場合、最大で7mmまでの血管をシールすることが可能です。

これにより、縫合糸をなるべく用いずに手術することが可能です。

その他の組織シーリングシステムにはValleylab社のLigaSure(リガシュア)、Erbe社のBiClamp(バイクランプ)などがあります。

このシステムにより、下記のメリットが得られます。
1、体内に糸をなるべく残さずに手術が可能です
2、手術時間の短縮ができ、より動物たちへの負担を軽減
します


これから避妊、去勢手術をお考えの方は、ぜひご検討ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。