がんの免疫療法

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"DC療法とLAK療法"
2010年3月より、免疫療法を再開いたしました。
獣医療においては、まだまだ新しい治療法であり、
十分なご説明が必要となります。

免疫療法とは?

現在、日本では犬の死因の45%が癌で占められており、年間約40万頭もの愛犬達が癌で亡くなっています。

これまでの癌に対する治療方法は、外科療法(手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤)などが主流でした。 しかし近年、ヒトで行われている免疫療法が犬に応用され、その効果が期待されています。

免疫とは、生体を外的から守るために、病原体などの非自己物質を認識し、排除する生体防御反応です。この免疫システムを癌に応用したものが免疫療法です。つまり、自分自身の免疫力を利用して、癌細胞を攻撃します。患者さん自身の細胞を用いるため、副作用はほとんどありません。

免疫療法には、下記の2種類の方法があります。

DC療法とは?

融合細胞

融合細胞
樹状細胞(ピンク)と癌細胞(紫色)
が融合している

患者さん自身の樹状細胞(DC:Dendritic Cell)と癌細胞とを融合させ、体内に還元させる方法です。 この方法では、癌に特異的な免疫拒絶反応を強力に誘導し、癌細胞を攻撃させ、腫瘍の退縮を図ります。

● 方法
手術などにより、癌組織を採取し、同時に血液を採取します。これらを元に、治療用の融合細胞を調整して、皮下などに注射します。

LAK療法とは?

癌細胞(紫色)を攻撃する 活性化NK細胞(水色)

癌細胞(紫色)を攻撃する
活性化NK細胞(水色)

活性化自己リンパ球(LAK:Lymphokine-Activated Killer)療法。癌を攻撃するNK細胞を体外で分離、培養(活性化)し、体内に還元する方法です。活性化したNK細胞が、癌細胞を攻撃します。

● 方法
血液を採取し、NK細胞を分離・培養(活性化)します。それを静脈に注射します。